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貴金属比

過去ブログの転載です。

金属の名前がついた比たちを総称した貴金属比というものがあります。

 1:\frac{n+\sqrt{n^{2}+4}}{2} n自然数

 n=1のとき第1貴金属比、
 n=2のとき第2貴金属比、
 n=3のとき第3貴金属比、
とそれぞれ呼び、一般に第 n貴金属比と呼ぶらしいです。

 n=1のときを計算してみると、
 \frac{1+\sqrt{1+4}}{2}=\frac{1+\sqrt{5}}{2} となるので、

第1貴金属比は 1:\frac{1+\sqrt{5}}{2}となります。分かる方には分かりますね。これは黄金比なのです。

n=2のときはどうなるかというと、
 \frac{2+\sqrt{4+4}}{2}=\frac{2+\sqrt{8}}{2}=1+\sqrt{2}になるから、1:1+\sqrt{2}が第2貴金属比です。これは白銀比といいます。あれ、白銀比1:\sqrt{2}のことじゃなかったかな、と思われる方もいるでしょうけど、実は白銀比には2種類あって、1:1+\sqrt{2}も、1:\sqrt{2}も、白銀比というらしいです。都合がいいですねぇ。区別するときは、1:1+\sqrt{2}は第2貴金属比、1:\sqrt{2}大和比と呼ぶことがあるらしいです。そんなことあるのかな……

 n=3のときはどうなるかというと
 \frac{3+\sqrt{9+4}}{2}=\frac{3+\sqrt{13}}{2}ということで、1:\frac{3+\sqrt{13}}{2}が第3貴金属比です。金、銀、と来てるから、次は銅ですね。これは青銅比と呼ばれるそうです。

n貴金属比の値のグラフは以下の通り。

f:id:fermiumbay13:20190801125407p:plain

これといって特徴のないグラフ。これはなんなんだろう……