複素数の複素数乗
公式
複素数、実数について、
として、
導出
公式1
複素指数関数の定義から が成り立つ。
ここで、 より、
とそれぞれ置けば、 と表せるので、
が成り立つ。
□
例
例1) を求める。
ここで、
(は整数)
より、
となりますから、
となります。多価関数になりますね。
試しにとしてみると、およそ となります。 GoogleやWolframAlphaの電卓ではこの値が答えになるようですね。実際には無限に答えがあります。
例2) を求める。
指数関数は複素数範囲だと多価関数になるので、これはの平方根であるが返るはずです。
となるので、
となります。偏角はではなく、無限にあるのでになることに注意です。