戦闘アニメ・エクセル相互変換ツール
RPGツクール2000の戦闘アニメを、エクセルで作成するための相互変換ツールを作成しました。以下からダウンロードしてください。
GitHub - fermiumbay/battle_xls: 戦闘アニメ・エクセル相互変換ツール
ダウンロード方法
真ん中あたりにある、緑色のCodeという部分をクリックして、Download ZIPを押すと、zipファイルをダウンロードできます。これを展開して、battle_xls.exeを実行ください。
「WindowsによってPCが保護されました」の画面が表示される場合は「詳細情報」を選択すると、実行するボタンが出てくるはずです。*1
ツクール2000の戦闘アニメを制作されている方でしたら、標準の制作画面がいかに作成しづらいか体感しておられると思います。そのため、有志の方々により戦闘アニメ作成支援ツールが多く作成されている現状です。
本ツールは、戦闘アニメを作るツールではなく、エクセルで作るためにデータを相互変換するものです。エクセルのテキストデータとして出力してやれば、後は関数を作ってみたり、マクロを作ってみたり、工夫次第で自由度の高い制作が見込めると思います。
使い方
ツクール2000で戦闘アニメの画面を開き、変換したい戦闘アニメを右クリックしてコピーしてください。
本ツールを起動します。（最近のWindowsだと警告表示がスゴイ出ます……）
戦闘アニメをコピーした状態で、「ツクール → エクセル 変換」を選択してください。
変換に成功すると、エクセル向けのテキストデータとしてクリップボードにコピーされます。
エクセルを開き、すべて選択をして貼り付けてください。（単なるテキストデータなので、エクセルでなくても編集可能ですが、エクセルで編集することを想定しています）
すると、テキストデータに変換された戦闘アニメが表示されます。
上記はRTPの炎魔法・単Cを貼り付けてみた例です。戦闘アニメ情報から始まり、効果音とフラッシュのタイミング、戦闘アニメ本体の順で格納されています。
後はなんとなくお分かりですね。表の項目をいじってやれば、戦闘アニメをいじることが出来るというわけです。
試しに戦闘アニメの画像を炎から氷に変えてみましょう。「画像:」の右側セルを「冷気」に変えます。
エクセルでの編集が終わったら、すべて選択をしてコピーします。
変換に成功すると、エクセルのテキストデータがツクール用にコピーされます。ツクール側でどこか適当なところに貼り付けます。
炎のエフェクトが氷に変わっていますね！ このように、エクセルで戦闘アニメを編集することが可能になります。
例：円運動
ツクールでは設定しづらいことを、エクセルでやってみましょう。セルの円運動をさせてみます。
このように、円運動を行う処理をエクセルに記載します。何か適当な戦闘アニメを変換してから、それを基に作ると作りやすいでしょう。上記のように、セルの色調や透明度など、不要な項目は省略することでデフォルト値を採用させることができます。基本的に表は自由な配置が可能ですが、フレームIDはA列にしなければなりません。また、効果音は「効果音名」、フラッシュは「ﾌﾗｯｼｭ対象」の項目があると生成されます。
これを変換すると、このように緑の玉が表示されます。これを円運動させてみましょう。ツクールのこの画面でやろうと思うと、座標を計算して1フレームずつ手作業で設置していかなければなりませんが、エクセルなら楽勝です。
このように表を作ります。フレームIDが1の所では両座標ともA8を参照させて、2以降は下に伸ばしていけば自動ですべての座標を計算します。
座標x：50*COS(2*PI()*A8/20)
座標y：50*SIN(2*PI()*A8/20)
円運動なので、x座標はcos、y座標はsinとすればOKですね。これを変換します。
円運動する戦闘アニメを作ることができました！ これなら工夫次第で、どんな動きでも手軽に作ることが出来ますし、マクロや別途プログラムを使ってエクセルのセルにデータを書き込むようにすれば、さらに可能性が広がります。
ツクール2000で戦闘アニメを作られている方がいまどのぐらいいらっしゃるか分かりませんが……ぜひ使っていただきたいです＾＾
